ゴイサギ成鳥 5月 谷津干潟
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ゴイサギ幼鳥 市川市
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ゴイサギ 種 名 コウノトリ目/サギ科/ゴイサギ 五位鷺 Nycticorax nycticorax nycticorax Japanese Night Heron 時 期 留鳥。東北地方以北では夏鳥。 形 態 L 570mm 嘴峰36-41mm 翼長248-288mm 尾長92-116mm ふ蹠64-73mm. 雌雄同色。 成鳥: 上面は緑黒色で光沢があり、後頭部に2-3本の白くて長い飾り羽がある。翼は灰色。顔、頸側、下面は白。 幼鳥: 上面は褐色で、淡い黄褐色の斑点が散在し、下面は汚白色に褐色の縦斑が散在する。 鳴き声: 「クワークワー」と鳴く。 生 態 分 布 全北区、東洋区、エチオピア区、新熱帯区。 アフリカ大陸、南・北アメリカ大陸の熱帯から温帯に繁殖分布する。 北半球の温帯で繁殖する個体は、冬期に南方で越冬する。 日本では、本州から九州までの各地で繁殖し、東北地方、北日本で繁殖する個体は、冬期に南方で越冬する。 日本でゴイサギにつけた標識が、フィリピン、中国南部などで確認されている。 生息地 ゴイサギは夜行性のサギ。 夜「クワークワー」と鳴くので、別名「夜烏 = ヨガラス」と呼ぶ。 昼間、水辺の雑木林、竹林などをねぐらにし、大・小の群で眠る。 夕方、薄暗くなると、沼、池、水田の水辺、ヨシ原へ飛んで行き、夜通しで採食する。 明方、ねぐらへ帰る。 採 食 夜間、水辺で昆虫、おもに魚類を採食し、オタマジャクシ、カエル、ザリガニ、小型哺乳類なども採食する。 仲間の雛や、他の種の雛を襲って食べることもある。 育雛期は、昼間でも採食する。 繁 殖 繁殖期は、4-7月。 年に一回、繁殖。 一夫一妻。 つがいは、巣の周囲の小範囲を縄張りとして防衛する。 松林、雑木林、竹林などの樹上で、コサギ、ダイサギ、アマサギなどに混じって集団繁殖することが多い。 巣づくり: オスが枯れ枝・草などの巣材集めを主に行い、メスはオスが運んだ巣材を使って皿形の巣をつくる。 オスは他の巣から巣材を持ち出すこともあるため、メスは巣材を盗られないように巣で見張りを怠らない。 産卵: 1巣卵数、3-6個。 抱卵: 雌雄交代で21-27日間、抱卵する。 抱卵交代時、お互いに嘴などで合図する。 育雛: 孵化した雛は、数日間、雌雄から抱雛・給餌を受ける。 育雛期は、昼間でも採食する。 3週間ほど経つと夜間の給餌が多くなる。 親は雛から離れ、雛を呼んで給餌をし、雛に飛翔を促す。 孵化後、6週間経つと親も雛も巣に戻らない。 ゴイサギの求愛ディスプレイは、つがい形成時、オスが古巣の上で小枝を嘴に挟み、上下に振る。 |
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巣立った幼鳥 東京都
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ゴイサギ 若鳥
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幼鳥同士の争い 市川市
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幼鳥同士と若鳥の争い
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繁殖地を共にするコサギとゴイサギの縄張り争い
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若鳥同士の争い | |||||
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