三番瀬(Sanbanze)と 谷潟  線・砂浜の鳥

ホウロクシギ 絶滅危惧2類 (VU)

種 名 チドリ目/シギ科/ホウロクシギ 焙烙鷸
    Numenius madagascariensis Far Eastem Curlew

時 期 旅鳥、または冬鳥。
形 態 L 630mm 嘴峰103-200mm 翼長280-330mm
    尾長104-129mm ふ蹠81-96mm.
    雌雄同色。 夏冬大差なし。
    上面、腰は淡い褐色と暗褐色のまだら。尾羽は淡期褐色に
    黒褐色の横斑があり、下面は淡期褐色に黒褐色の縦斑。
    脚は青灰色。
ダイシャクシギに似ているが、背から腰が褐色。
    鳴き声:「ホーイーン」
生   態
分 布 旧北区分布型。
    ユーラシア大陸極東部のカムチャツカ半島とウスリーに
    限定して繁殖分布する。
    冬期は、東南アジアからニューギニア島、オーストラリア大陸
    などに渡って越冬する。


    日本では、8-10月、3-6月に旅鳥として見られる。

    本州中部以南では少数が越冬する。
    絶滅危惧種に指定されている。

ホウロクシギ-1

9月・谷津干潟

生息地 渡り期には、おもに海岸の砂浜、入江の干潟、河口の砂泥地で生息し、ときには水田にも入る。
採 食 湿った砂泥地では、湾曲した長い嘴を深く射し込んで、探るようにして採食する。
    繁殖地では、蘇類のピート湿原、ヨシ原、湿地草原、灌木が散在する湿った荒れ地などに営巣する。
    カニを好んで食べ、昆虫、ゴカイ類、二枚貝を食べる。

繁 殖 繁殖期は、5-7月。 一夫一妻。 つがいは縄張り分散する。 コロニーは2-3つがい。
    巣づくり: 巣は少し盛り上がった地上に浅い窪みをつくり、巣材の草などを敷いて巣をつくる。
    産卵: 1巣卵数、4個。
    抱卵: 詳しくわかっていない。
    育雛: 詳しくわかっていない。
絶滅指標 絶滅危惧種2類(VU)

    
非繁殖期は、群れで過ごす。
    求愛のディスプレイは、オスが地上から10-15m上空で、フライトディスプレイをする。

ホウロクシギの採食
ホウロクシギ-2 ホウロクシギ-3
干潟の砂泥地を、食べ物を求めて歩るく   
湾曲した長い嘴を深く挿入し、こじるようにして探る...
ホウロクシギ-4
見つけたカニを嘴で挟み出した。
そのカニを丸飲みせず、大きく湾曲した長い嘴で振りまわし、
カニの足を全部、振り落とした。
そして、カニの体だけを呑み込んだ。

大きく湾曲している長い嘴は、
ストレート型の嘴よりもカニの足を振り落としやすくできている。

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