8羽の群が浅瀬で採食 成鳥冬羽 2000.11.4 三番瀬
|
||||
成鳥・白い首輪の冬羽に移行中 群れ飛翔 2000.10.14
|
||||
種 名 チドリ目/ミヤコドリ科/ミヤコドリ 都鳥 Haematopus ostralegus Oystercatcher 時 期 冬鳥。東北地方以北では旅鳥。 形 態 L 450mm W 860mm 嘴峰88-96mm 翼長254-279mm 尾長106-114mm ふ蹠48-55mm. 雌雄同色。 夏冬異色。 嘴は朱色で、脚は紅色。 頭、頸部、胸は黒色で、下背、腰、上尾筒は白色。 翼は黒く、飛行時に幅広の白い帯が目立つ。尾羽は基部から先の約2/3が白く、後端は黒い。 冬羽には喉を横切る白線がある。 幼鳥は、嘴が暗褐色で、基部は朱色。喉に白い斑がある。 鳴き声:「キュピイ」 生 態 分 布 旧北区。 ユーラシア大陸西部沿岸、地中海地域、ウクライナ、カザフス、ロシア内陸部、中国北部、カムチャツカ半島南部などに 非連続的に点々と繁殖分布する。 冬は、アフリカ大陸から紅海、ペルシャ湾、インド、中国南部などの沿岸に渡って越冬する。 日本では、ごく希な冬鳥・旅鳥として、ほぼ全国的に渡来する。千葉県、神奈川県、福岡県では毎年、越冬する。 生息地 繁殖地は、海岸では岩石、砂利、砂浜などがある海岸。草原、河口干潟、潟湖、サンゴ礁などの沿岸、 内陸の塩水湖、淡水湖、湖沼、河川などの沿岸の砂地草原、湿った雑草地などで繁殖する。 越冬期は、海に近い潮干帯の砂浜、砂利浜、岩礁地、入江の砂浜などで生息する。 採 食 主に二枚貝を食べ、カニ類、ゴカイ類などの動物質を採食する。 二枚貝を採食するとき: 二枚貝の閉殻筋(貝が開閉するときの筋)を強い嘴で切断するのが、ミヤコドリの特徴。 閉じている貝は、貝殻を嘴で叩いて突き破り、嘴で閉殻筋を切断して貝の身を食べる。 二枚貝をほんの数秒でこじ開ける。 開いている貝は、貝殻に嘴を入れ、貝に嘴を挟まれると閉殻筋を切断して身を食べる。 岩についた貝は、貝殻と岩の間に嘴を打ち込んで、こそぎとる。 カニ類を採食するとき: カニの足の向きが嘴の左と右になるようくわえ、カニを仰向けにたたき付けて嘴で突き刺して食べる。 ゴカイ類を採食するとき: ゴカイが糞をすると砂がもりあがる・・・それを見つけて、ゴカイを引っ張り出して食べる。 繁 殖 繁殖期は、4-7月。 生涯、一夫一妻。 つがいは縄張りをもち、コロニーで分散する。 巣づくり: 雌雄で巣をつくる。巣は、おもに草がまばらに生えた露出地の地上につくられる。砂地、岩石地、農耕地などでも営巣。 浅い窪みに漂流物の破片、小石、貝殻などを敷いて巣をつくる。 産卵: 1巣卵数、1-4個で、3個が多い。 抱卵: 雌雄交代で抱卵をし、24-27日で孵化する。 雛は、早成性の離巣性。 育雛: 雌雄で子育てをする。 雛は28-32日ほどで巣立つ。独立するまでの日数はバラバラ。 非繁殖期には群れで生活をする。 干潮帯に広がって採食するときは小群か1羽で、満潮になると20-200羽ほど集まって休息する。 一夫一妻は生涯継続し、もつがいで越冬する。 縄張り意識も強い。繁殖なわばりと、採食なわばりを持つ。 |
||||
ミヤコドリの採食 主に二枚貝を食べるミヤコドリは、干潮時の浅い場所を歩きながら嘴でさぐって貝を探す。 二枚貝の閉殻筋(貝が開閉するときの筋)を強い嘴で切断するのが、ミヤコドリの特徴。 閉じている貝は、貝殻を嘴で叩いて突き破り、嘴で閉殻筋を切断し、ほんの数秒でこじ開けて身を食べる。 開いている貝は、貝殻に嘴を入れ、貝に嘴を挟まれると閉殻筋を切断して身を食べる。 好物の二枚貝が多いめか、ゴカイ類、カニ類を採食していないようだった。 2001.10 |
|||||||||||
水の浅い干潟でアサリを採食中
|
|||||||||||
嘴の先に見えるのはアサリ 単独で採食中 |
|||||||||||
シギやチドリと共に採食中 ミヤコドリ54羽 2001.10.13 |
|||||||||||
潮が満ちて潮位が上がると、浅場へ移動する |
尾羽は2/3が白く、先端は黒色
|
||||||||||
移動して集まった群れは休息する | |||||||||||
越冬中のミヤコドリ57羽を観察 中ほどやや右に第一回冬羽 2001年11月18日、千葉県船橋市・三番瀬
|
|||||||||||
満潮になると、群れで飛び去る
翼上面は、白い帯が目立つ |
翼下面と腹部は白い
|
||||||||||