オス成鳥の冬羽
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成鳥冬羽 オス(手前)メス(奥)
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飛びたちのディスプレイ 2002. 11
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飛行 2002. 11
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ツクシガモ 種 名 カモ目/カモ科/ツクシガモ 筑紫鴨 Tadorna tadorna Common Shelduck 時 期 冬鳥。 形 態 L630mm 嘴峰53-60mm 翼長290-350mm 尾長100-123mm ふ蹠50-57mm. 雌雄ほぼ同色。 夏冬異色。 オスは、嘴は赤色で、端はやや上方に反り上がり、上嘴の基部にこぶ状の突起がある。 頭、頸部は黒色。 体は白色で栗色の幅広い帯が背から胸をある。 肩羽と風切羽は黒色。 翼鏡は緑色で内側羽の外弁は栗色。 尾羽は白く、先端は黒い。 胸と腹の中央に幅広い黒色帯が縦走し、下尾筒は淡い栗色。 脚は赤黄色。 メスは、上嘴の基部にこぶ状の突起がない。 鳴き声:「グェッ グェッ」、繁殖地では「アアアアア」と鳴く。 生 態 分 布 旧北区。 ユーラシア大陸の低緯度地方の中部および北部ヨーロッパに繁殖分布する。 冬は、地中海地域からインド、中国南部付近まで渡って越冬する。 日本では、冬鳥として九州・有明海に100-300羽の群れで渡来し、12月から翌年3月頃まで越冬する。 その他の各地では、ときどき1-10羽ぐいが見られる。 絶滅危惧種に指定されている。 生息地 泥深い干潟・水路、水を張った水田に生息する。 繁殖地は、温暖な半乾燥地で、塩水湖、浅い海岸、河口、内陸の湖沼などの水につかる砂泥地。 採食には干潟や、水が蒸発して乾くような場所が必要なため、採食環境が限られることから、 不連続的に繁殖分布になっている。
巣づくり: オスが縄張りを監視をしているところで、メスが巣場所を選んで巣をつくる。 木の洞穴、岩の割れ目、哺乳類の巣穴、砂丘、ふかふかした土、草むらなど、いろいろな孔の中に巣をつくる。 浅い窪みに巣材の草などを敷き、羽毛で産座をつくる。 産卵: 1巣卵数、8-12個。 抱卵: メスのみが抱卵し、29-31日で孵化する。 雛は早成性の離巣性。 育雛: オス・メスで10-15日間、雛に世話をして換羽地へ去り、残された雛は100羽ほどの幼鳥集団になる。 幼鳥集団は生後、45-50日で独立する。独立した順に若鳥は、次から次へと繁殖地を去る。 繁殖後の換羽期には数千羽となり、渡り期に分散して小ない群れになる。 つがい形成は、越冬中の群れの中で行われる。 オスが首を長く伸ばしたり、嘴を上下に向けるディスプレイ。 1羽のメスを複数のオスが追い回して、旋回飛行をする。 絶滅指標 絶滅危惧1B類 (EN) |
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若鳥 or エクリプス 干潟で採食 2002. 11 千葉県
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