北海道標津町 鮭の産卵


尾ビレで川底を掘るメスの鮭

鮭の産卵

産まれた川を上り詰め お気に入りの川底に産卵床を掘るメスの鮭 (右)
メス1尾にオス2尾 子孫を遺(のこ)したいオス同士の戦い 噛みつき
 そして強いオスがメスとカップルに

鮭の産卵準備

サケの産卵

オスが2尾います..... 向かって右のオス鮭がもともといたオスです
自分の子孫をのこすために 他のオスをメスに寄せつけませんでした

噛みつくオスの鮭

鮭の戦い

自分の子孫を遺す(のこす)ために命がけ 他のオスの背にかみつき戦うオスのサケ
結局、もともとメスといっしょにいたオスがカップルになりました。

受精するとオスもメスも力尽きて やがて死んでしまいます。
そして 冬に孵化したサケの子どもが 春には海へ..... 一万数千kmの旅.....


親の鮭は、死んでも活きている
鮭のオスがメスの体を小刻みに揺すり、産卵を促せていました。

 産卵   受精の瞬間    親鮭の死

産卵を終えたお母さん鮭は、子供の顔を見ることもなく死んでしまい、
何とも悲しい結末のようですが、実は、お母さん鮭は死んでも活きているのです。

というのは、鮭の死がいは、冬季、エサの少ない厳しい北海道の自然を生き抜く
シマフクロウ、オジロワシ、キタキツネなどの鳥や獣のエサになっています。

 死がい   孵化(ふか)  稚魚(ちぎょ)

それだけではありません... 死がいは微生物によって分解され、川の中でプランクトンになり、
冬季、卵から孵化した稚魚のエサにもなるので、親鮭は死んでも子供のために活きているのです。

生物は、山、森、川、海など、それぞれの場所で、それぞれの役割をもって、
他のさまざまな生物とお互いに密接につながって生きています。
自然界には何一つ無駄がなく、つながっているのです。
自然の清流があるお陰で、私たちも鮭を食べることができるのです。

鮭は産まれた清流の川で未来へ命を受けついで生涯を終えました。
そして、海から清流に入り、森の生きものたちの命も支えているのです。

河・川の河口は川尻ではなく、河口は鮭をはじめ生物の玄関なのです。
みなさんの住む町を流れる川が、きれいな川だと鮭もよろこびますよ。

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