鳥は,飛行したり,飛ぶために採食した食べ物をエネルギーにかえるとき,
多量の酸素が必要です。 また,潜水採食する鳥は,多量の酸素が必要です。
そのため,鳥は酸素を効率よく取り入れる体に進化しました。
鳥の効率よい呼吸の仕組み
鳥の肺は小さいのですが,その肺にはたくさんの「気のう」という袋が接しています。
気のうは,空気を送るポンプの役割をしています。
新鮮な空気が気のうから肺の中へ一方向に流れ,肺の中を酸素を使い切った血液が
逆方向から流れ,肺と気のうが接している面ですれ違うとき,酸素と二酸化炭素を
効率よく交換できる,鳥に特有の優れた呼吸の仕組みです。
呼吸で体内に取り入れた新鮮な空気は肺を通らず,一時,後気のうに蓄えられ,
後気のうから送り出された新鮮な空気が肺を通過するとき,酸素と二酸化炭素が
交換されます。
肺から排出された二酸化炭素は,前気のうに蓄えられ,
前気のうから排出された二酸化炭素は,外部へ送り出されます。
鳥は,特有の優れた呼吸の仕組みをもつため,7-8,000mの高山でも酸素ボンベを
使わずに越えられるのです。
一方,潜水採食する鳥,特に小さい体のカイツブリ類は,気のうを空にするだけで,
30秒も水中に潜ることができます。
鳥の体温調整
鳥は汗腺がないため汗をかきません。
多量の熱が体内にたまって体温があがってしまうのを防ぐため,
体内の各所にある気のうに外気を送って体温調整をしています。
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