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 メダカの交尾・生殖行動
 交尾から卵を放出するまで
求愛から交尾(産卵)行動へ。 上が♀、下が♂。
♀が♂を受け入れると交尾。 頭を下げているほうが♂。
♂は♂の背ビレと尻ビレで♀の体をつかむようにして抱く。
♂は背ビレと尻ビレで♀の体をしっかりつかんみ、
互いに体を寄せ合う。
ペアになれなかった♂に邪魔をされ、♂は奥、♀は手前に。
♂の尻ビレが♀の体を下から包むように、しっかりつかんでいる。
♂は体を左右に震わせて♀に産卵を促し、ぴったり抱き合ったまま、ゆっくりと降下して沈んでいく。 卵子を体外に放出する瞬間。 ♀は総排泄孔から放卵する。
生殖器官(メスは卵管)と直腸が集まって総排泄孔になる。
放精の瞬間。
♂の精子と♀の卵子が出会いやすくするため、♂は♀の生殖器官よりも下がるように♂の体を下げる。
さらに雌雄はゆっくりと沈んでいき、精子がある液に卵子を浸して受精する。
水中で白くもやもや見えるのが♂の精子。

精子には♂の性格をもつ遺伝子があり、精子と卵子が1つになって受精した受精卵から、両親の性格を子どもや孫へと受け継がれる。

下から見ると、♂の尻ビレで精子が卵子に効率好く届く仕組みにもなっている。
交尾は♂が放精し、♀が放卵すると終わり、雌雄は離れる。
交尾は約15秒〜20秒で終わる。 前側から撮影。
♀は交尾が終わると体を弓なりに反らす。
 ♂の背ビレと尻ビレの秘密
頭を下げいるほうが♂。

♂は交尾中、♂の背ビレで♀の背ビレの前側をつかむ。

♂の背ビレには切れ込みがある。
その切れ込みから前側のヒレで♀の背をつかむ。
切れ込みより後側の背ビレでは♀の背をつかまない。

左が♀、右が♂。
♂の尻ビレは♀の尻ビレよりも長く、
♀の体を下からつかむのに都合よくできている。

卵生メダカ♂の尻ビレは長く、胎生メダカの尻ビレは短い。

 番外交尾 つがいがい こうび
♀一匹に対して♂が3匹。
子孫を残したい♂が交尾中のペアに割り込む。
右上は、♀の両側が♂。
手前の♂は♀をもてなかった「あぶれ♂」。



右下は、既に放卵した♀(手前)に、
いちばん奥から「あぶれ♂」が精子を放出。
左から♀・♂・♂。 右端の♂は割り込んだ♂。
割り込み♂(右端)が放出している精子が見える。
割り込み♂は一番体を低くし、可能な限り自分の精子を卵子にかけて子孫を残そうとする。
わたしたちは、争いに関わりたくない... こんな個体も...
メダカにも性格の違いがある。
「わたしたちは、争いに関わりたくありません」と最初から争いをさけ、水底で求愛・交尾をするペアもいる。
ペアの交尾を横目で見ている個体がいるが、邪魔されない。
観察・撮影に♂3匹、♀4匹を使ったが、4匹の♀が全て産卵していることは、一夫多妻の傾向をもつ個体もいる。
つまり、つがい外交尾が行われていることになる。
縄張り争い、♀を巡っての争い、採食縄張り争いなどで争うが、それ以外のときは仲良く群れで生活している。
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