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史 巣づくり
4月は巣づくり

ウミネコの巣づくり

3月になると『縄張りづくり』をしてゆき、
4月、縄張りが形成されると、そこで番(つがい)が生活します。

縄張り内で、求愛給餌・交尾・巣づくり・産卵・抱卵・ふ化・抱雛・給餌・育雛(いくすう)... などの繁殖(子育て)と休息などの生活が行われます。

「巣づくり」は、交尾の前に行われます。
オスとメスが協力し合って、巣の材料を運んで集め、巣づくりをします。

巣の材料は、枯れ草・葉、枯れ枝・羽毛、海藻、流木など。

巣材集めは、産卵後に巣を補修するときにも見られます。

浜辺で巣材を集めて運ぶウミネコ

ウミネコは砂浜にうち寄せられた海藻や流木なども集めて、巣に持ち帰ります。

巣をつくるウミネコ

持ち帰った巣材を、巣のまわりに置きます。


蕪島に咲く菜の花は、枯れた後、ウミネコたちの巣材になっています。
ウミネコは菜の花に栄養分を提供し、菜の花から素材を提供してもらって、お互いにつながりをもって生きています。

集めた巣材を整えて巣をつくります。

巣のつくりかたは、先ず、浅い窪みを掘ります。そこへ巣材を敷き、足で巣材を後ろへ蹴って巣の周囲を丸く囲います。そのあと細かいところは、嘴を使ってじょうずに整えてゆきます。

ウミネコの巣。
産卵するための巣ができています。

巣の直径は、約20cm
巣の深さは、約10cm

巣づくりができる場所は、縄張り争いで決まります。好い環境の中に巣を持つことは、今後の子育てに大きく左右されます。

ウミネコの巣は、豊富な巣材を用いてきちんと整った巣をつくる個体もいれば、
ほとんど巣材を使わず、ただ窪地を利用しただけの巣など、さまざまな巣が見られます。
後者の場合、子育てに都合好いものではありません。

ウミネコの巣は、雛がしっかり歩けるようになると、巣の原形をとどめられなくなります。
どのような環境が子育てに適しているのかは、抱卵をごらんください。


ウミネコの求愛給餌から交尾へ

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