5月、雛が誕生すると親鳥は子育てに忙しい。
雛は半早成性の半離巣性のため、3日間ほど、親は雌雄交代で抱雛します。 巣の中で、親鳥の羽の下に入り。嘴の赤斑を何度も突っついて餌をねだります。親から雛への給餌は「巣立ち頃」まで続きますが、巣の中で親の胸に抱かれて給餌を受けるのは、2-3日間です。 巣立つまでオスとメスが子育てをし、巣立ち後は一切、親鳥は子どもの面倒をみません。 抱卵やく25日間。 |
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親鳥は、「ウィーーーイッ ウィーーーイッ」と、尻上がりの声を出しながら雛に「食事だよ」と教え、半消化の魚などを嘴に吐き出して、雛に食べものを与えます。
ウミネコの雛に与える食べものは、イワシ、イカナゴ、イカ、オキアミなどの半消化したもの。 |
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雛が生まれて初めて、食べるオキアミ。 親鳥は雛の食べ方をじっと見て、子どもの体調を察します。 |
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雛は親がくれる食べ物をくちばしに挟みましたが、最初は上手に挟めないため、落としてしまいました。 | |||
こんどは、こうしてと・・・雛の眼が輝いています。 | |||
こっちから挟んだ方がいいかな???
親鳥は雛が餌を食べる間、食欲を気づかいながら餌を与えます。 |
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少し、落としながらも食べられるようになった。 | |||
たくさんのオキアミを頬張った。 親鳥は、雛が食べ方を知って安心したに違いない。 |
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雛は満腹になって、もう餌を食べようとしません。 | |||
ウミネコは、食べ物をムダ・粗末にしない。
親鳥は、雛が食べるときに落としたオキアミを、ひとつ、ひとつ嘴で集めて食べ、一匹のオキアミも残さない。 親鳥が雛のために食料を調達してきたくても、気象条件が悪くて調達できない場合、食糧不足になる。調達できた食べ物は貴重であるということを親鳥は知っている。たくさんの子どもを持つ親鳥にとっては、なおさら大切な食料。 また、巣の周りに食べ物があれば、腐って不衛生になり、落ちている食べ物に集まる天敵や、他の個体の雛がいるため、常に巣の周りに食べ物を置かない。 |
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満腹で眠くなった雛は、まだよく歩けないため、小さな翼を広げて転がるように巣に戻って親に抱かれる。 | |||
母親からイワシの身をもらって食べる雛
雛への給餌は、オス親もメス親も行います。 こちらのページ |
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