ウミネコの生活史 ウミネコと共存共栄
ウミネコと共存共栄してきた人々
ウミネコは、一般的にカモメと呼ばれ、 ♪ カモメの水兵さん・・・と童謡に歌われて、 また、漁師はウミネコを「ゴメ」と呼び、ウミネコの来る岬を「ゴメ岬」といい、そのゴメの特徴を利用しながら、共存共栄してきました。 |
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イワシなどの小魚は、大型の魚(ブリ、カツオなど)に食べられます。 そして我々は、小魚も大型の魚も食べます。 イワシの群れに大型魚が接近したとき、イワシは食べられる恐怖から逃れて命を守りたいため、 群れが一つの過密集団状態となって集団防衛をします。 大型魚はイワシを捕食するために、その集団に突っ込みます。 追いやられて逃げ場を失ったイワシは海面へ浮上します。 その浮上してきたイワシをウミネコが捕って食べます。 しかし、漁船の上にいる漁師には、海の中にいるブリやカツオなどの魚を見つけることができないため、漁ができません。 そこで、昔、漁師は「とりやま(鳥山)」を探し、それを頼りにして漁をしてきました。 |
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ウミネコは、水中に潜ることが出来ない特徴をもつため、浮上してきた魚をとって食べます。 「とりやま(鳥山)」とは、 海面に浮上してきた小魚をとるために集まる鳥たち(ウミネコ、オオミズナギドリなど)が、山のように多く集まった状態をです。 |
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つまり、「とりやま」の下にはイワシがいて、その下には大型の魚がいる、という訳です。 漁師は「とりやま」を探し、それを見つけた漁師は、漁船を全速力で走らせて、そこへ向かいます。 浮上したイワシなどの小魚を食べているウミネコに魚の居場所を教えてもらった漁師は、そこで漁をし、その魚を食べて栄えてきた我々もウミネコと繋がりをもって生きてきました。 |
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人と野生生物は、お互いにつながりをもって生きている.....
ウミネコは水中に潜ることができないため、漁港や魚の加工場などから出る「あら」をもらって食べたり、 また、国の天然記念物に指定されているウミネコの繁殖地・八戸市鮫町蕪島は、ウミネコの観察地であるとともに、 蕪島では、毎年、約3万羽のウミネコが「ナタネ」に肥料を提供します。 ウミネコは、生息環境の変化に対し、非常に敏感な生物。 |
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現在の銚子漁港 イワシの水揚げ 2月
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現在、イワシ漁は最低でも三隻が一組となって漁を行います。 1. イワシを魚群探知機で探す探査船、2. 見つけたイワシを漁する網船、3. イワシを漁港に運ぶ運搬船の3隻からなります。 |
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昔は「とりやま」を頼りに漁をしていましたが、現在は魚群探知機で探した魚を網船で漁して、運搬船で銚子漁港に運ばれます。 |
運搬船の船倉のイワシをクレーンを使った網ですくう。
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イワシをすくい取った網のアームを伸ばして、トラックに積み込まれます。 一隻、約100トンのイワシ。
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イワシが何台もの大型トラックに満載されて、市場や醤油工場などに運ばれます。 | ||||||||||||||
カモメ類は、水揚げされたイワシを運ぶトラックや、入港する漁船の上を旋回して付きまとい、イワシを失敬する。 また、船や荷台から地面にこぼれ落ちたイワシを食べる。 さらには、カモメがちゃっかりトラックや船に乗り込んで、イワシを食べる姿も見られる。 しかし、漁師は決してカモメ類を追い払おうとはせず、 銚子では、カモメと人とが共生共栄している。 |
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約15万羽のカモメ類が越冬できる訳は、銚子港が全国屈指の漁港であり、魚の水揚げが豊富である証。 漁師は「季節風が強くて何日も船が海に出られないと、15万羽のカモメたちが可哀想です」と話してくれた。 |
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水揚げした網にくっついてるイワシを網から振り落とす。 |
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ここでも共存・地面に落ちたイワシを拾う人とカモメたち。
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大きいイワシを嘴に...
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ウミネコも
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たくさんのイワシが地面に落ちていますが、集まったカモメたちがキレイに食べ尽くしてくれます。 掃除屋さんです。
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こんな食べ方をするカモメも...
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イワシを嘴にくわえ.....
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イワシを、いったん空中に放りあげて.....
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空中でキャッチする構え.....
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イワシを落とすことなく、じょずにキャッチした
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そして、イワシを食べた・・・珍しい食べ方だった
そろそろカモメ類は、繁殖地へ渡る (2004年2月14日、蕪島に約1000羽が渡来) |
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