三番瀬(Sanbanze)  ・砂浜の鳥

トウネン

トウネン トウネン
砂浜を走る成鳥 冬羽へ移行中 2002.09.11 三番瀬
左、トウネン  右、ミユビシギ 2002.09.11
種 名 チドリ目/シギ科/トウネン 当年* Calidris ruficollis Rufous-necked Sandpiper
    
*和名の当年は、成鳥でも当年生まれたように小形であることから当年と呼ばれる。
時 期 旅鳥。
形 態 L 150mm 嘴峰17-21mm 翼長94-102mm  尾長40-48mm ふ蹠17-20mm.
    雌雄同色。 夏冬異色。 最小形のシギ(
スズメ L140mmよりわずかに大きい)。
    夏羽は、上面が赤褐色に黒褐色の縦斑があり、額、前頭は、白と黒褐色の縦斑がある。
    胸には小さな黒褐色斑が散在し、下面は白い。 嘴と脚は黒色。
    冬羽は、上面が灰褐色で、不鮮明な黒い縦斑がある。 上胸は淡い灰褐色の帯があり、下面は白い。
    鳴き声:「ピョ」「チュ」
生   態
分 布 旧北区。
    ユーラシア大陸の北極圏のハタンガ川、レナ川、ヤナ川、各河口部などのごく限られた地域に繁殖分布し、
    冬期、東南アジアからニューギニア島、オーストラリア大陸に渡って越冬する。
    日本では、旅鳥として各地に渡来する。

生息地 渡り期や越冬地では、海岸砂浜の波打ち際や水溜まり、干潟の砂泥地、湖沼、溜池、河岸、中州、水田などに生息する。
    繁殖地では、亜寒帯のツンドラ地帯で、山麓、谷間、丘などに営巣する。

採 食 薄く水につかる砂泥地の表面を気ぜわしく走り回り、嘴でついばむ。
    ミミズ、ゴカイ類、甲殻類、昆虫、小さな貝、種子などを食べる。

繁 殖 繁殖期は、5-7月。 一夫一妻。 
    産卵: 1巣卵数、3-4個、4個が多い。
    抱卵: 雌雄で抱卵する。
    育雛: メスが子育てをする。

    
非繁殖期は群れで生活し、春の渡り期には数千羽の大群になる。
    繁殖地では、オスのフライトディスプレイが行われる。
    スイッチバック型で、地上12-15mで、上昇、下降を繰り返し、さえずりを伴う。
トウネンの採食
嘴を下向きにしたまま、波打ち際を気ぜわしく走って採食する
マテガイをついているトウネン 2002.09.11

トウネンの群は数千羽になります。 以前は、万という数の群だったそうです。
トウネンの群の中に、ヘラシギがいました。

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