ウミネコの生活史 1月〜3月の繁殖地
2月下旬、ウミネコが蕪島にやってきます。ここから旅立った成長の約70%が帰島し、約3万羽になります。
縄張りをつくってゆき、4月に入ると形成した縄張り内で、活発に繁殖行動を行います。
1月・2月 ウミネコは越冬地にいるのため、まだ繁殖地には来ていません。
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2月下旬 ウミネコは繁殖のために、第一陣がやってきます。
やがてウミネコの数は、約3万羽になります。 |
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3月上旬 繁殖地には雪があります。 日中、ウミネコは雪原で30分から1時間ほど休息しては、いっせいに海へ飛んで行きます。
そして、いっせいに海から元いた場所へ戻って来ます。 それを日に何度も繰り返します。 |
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ウミネコが海へ飛んで行く訳は、この時期、陸地の温度より海水温の方が高いためです。
海と繁殖地を行き来し、陸地では羽を休めたり、縄張りづくり、営巣の準備をします。 |
ペアで戻ってきたウミネコ。ここを旅立った約98%が同じペアで戻ってきます。
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夕方、ウミネコたちは海岸の岩場や温かい海面へ飛んで行き、夜はそこで眠ります。
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夜が明けると再び繁殖地に戻ってきます。
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この位置で昨年も子育てをしたのでしょうか
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3月中旬 雪も解け、地肌が見えるようになると、ウミネコは繁殖の準備を行います。 すでに縄張り争いが、はじまっています(写真右上)。 |
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3月下旬 陸にとどまる時間が長くなり、縄張りづくりに忙しくなります。 |
ウミネコのいっせい飛び立ちは、地面の温度が上がる4月上旬までつづきます。
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海岸にいたウミネコたちが、いっせいに飛び立って元いた地面にもどります。
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3月下旬後半からウミネコは陸地で、昼間も夜間も過ごすようになります。
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4月上旬 ウミネコの乱舞は終わり、縄張りづくり、縄張り争い、縄張り確定、求愛・給餌、巣作り、交尾など、
繁殖のための行動が、最も活発になります。 |
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