ウミネコの生活史 繁殖地観察 求愛から交尾へ
求愛から交尾 とつがい外交尾
求愛給餌から交尾へ。 左がオス、右がメス。(オスの方が大きい) その行動は「ヘッドトッシング」といわれ、 |
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ヘッドトッシングを何度も繰り返して求愛します。 オスとメスが同時に鳴き交わすこともあります。 |
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やがて、オスはメスからの求愛を受け入れると... | ||||||||||||||||
オスはメスの横から背に飛び乗って交尾をします。 | ||||||||||||||||
このメスは、交尾中でもヘッドトッシングをしていましたが、交尾中にヘッドトッシングをしないメスもいます。 このペアは、とても仲良しでしょう。 ウミネコは一夫一妻制で、どちらかの一方が事故、病気などで死なない限り、生涯連れ添います。 交尾は、オスが「コオーコオーコオー・・・」と、かん高い声を出しながら行うため、近くで交尾をしていることが、すぐにわかります。 |
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交 尾
オスはメスの横から背に飛び乗り、しばらく経つと、オスはメスの背に座り、交尾の瞬間は、オスがメスの後方に座り、オスの尾羽をメスに押し当てるようにして行われます。 |
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ウミネコの交尾
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ウミネコの交尾は... 最初、オスはメスの横から背中に飛び乗り、立ったまま翼を羽ばたいて体のバランスを保ち、交尾中のオスは「コオーコオーコオー... 」と、始終、かん高い響きわたる声を出す。 交尾が近づいたオスは、爪でメスの背にしがみつき、メスの背の後方に座って尾羽を左右に激しく振ると、メスは尾羽を左か右の斜め上にあげて、総排泄孔の生殖器官を接しやすくする。 交尾の瞬間、オスはメスの尾羽がない側(右か左)へ体をずらして座り、尾羽をメスの翼と尾羽の間に入れ、メスの生殖器官をオスの尾羽で覆い隠すようにしてメスに精子を渡します。
交尾の瞬間は、一度の交尾で1〜4回。 |
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メスのお尻に見えるのは、総排泄孔
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卵はメスの体内で、こうしてできる。
鳥は、尿管・生殖器官(メスは卵管)・直腸が集まって総排泄孔となっています。 |
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なかには、こんな交尾も... つがい外交尾
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この交尾は、本当のペアではありません。 このオスは、ペアのオスが留守中に来てメスに飛び乗った「つがい外」の侵入オスです。 |
メスは侵入オスを追い払おうと真剣に抵抗する。そのとき、つがいのオスが戻ってきて... | 「つがい外」のオスに対してペアは攻撃をしますが、「つがい外」のオスは、しつこくて交尾をあきらめません。 | ||||||||||||||
ペアのオスは、やっと「つがい外」のオスを引きずり降ろし、追いやった。 | ||||||||||||||||
ペアのオスは「つがい外」のオスが羽ばたく翼にかみついた。 | そして、翼を地面に押さえつけた。 | |||||||||||||||
ウミネコは一夫一妻でペアの絆は固く、毎年おなじペアです。 一度ペアとなったオス・メスのどちらか一方が死なない限り、一生涯連れ添います。 ところが、なかには一夫多妻に傾くオスがいるようで、「つがい外」との交尾を求めるとも考えられます。 |
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