ライチョウのディスプレイは、侵入オスを追い出し、メスの近くに戻ったときや、
採餌中のメスに近づいたときにディスプレーが見られます。
オスは赤い肉冠をいっぱいに開き、尾羽を立てて扇形に大きく広げ、
「グルグルー」っとノドを鳴らしながら、採餌中のメスに近づきます。
ライチョウのディスプレーは、オスがメスのいる方に傾き、
下にのばした翼を引きずるようにしながら首を伸ばし、頭を下げてメスに接近し、
求愛します。 メスにその気が.......?
飛んだ雷鳥が着地したときにも尾羽を拡げます。
5月上旬頃、縄張り内のつがいが固定化し、
1羽のオスと1羽のメスのつがい生活が始まります。
なかには、一夫二妻で繁殖するライチョウもいます。
ふつう、つがいはオスかメスのどちらか一方が死ぬまで同じであることから、
このペアも昨年と同じカップルです。
この写真は、メスのあとからオスが来て休息中です。
歩いて採食したり、嘴で羽毛の手入れをしたり、うたた寝をしたり...
突然、目を覚ましたり... また眠ったりしていました。
『番いの ねぐら』は縄張り内に作りますが、毎日おなじ場所ではありません。
好条件のねぐらは、天敵や夜露から無防備な星空の見える露天ではなく、
上の写真のように、地上の天敵を察知しやすいため、前方が開けていて見通しが良く、
空からの天敵、風雨、夜露を防ぐため、上部や背後がハイマツや岩で覆われている場所です。
縄張り争いの順位が高いほど、上記のような好条件の「ねぐら」がある縄張りを持てますが、
「あぶれオス」や「子育てに失敗したメス」の「ねぐら環境」は、決して好条件とは言えません。
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