ライチョウについて 雷鳥の1年間の行動を 写真と詳しい解説 1 ページ 2 ページ 3 ページ 4 ページ 5 ページ 6 ページ 著作権物の利用について、 |
特別天然記念物 ライチョウ・雷鳥ライチョウ 雷鳥 Lagopus mutus Rock Ptarmigan
種 類 キジ目/ライチョウ科/ライチョウ/ニホンライチョウLagopus mutus japonicus 高山に取り残されたライチョウの種 ライチョウの学名は Lagopus mutus。 3億〜2億年前、 大陸は「パンゲア」と呼ばれる一つの超大陸を形成。 ニホンライチョウを含むライチョウ種は、ツンドラから亜寒帯の山地を中心に分布し、 日本には本州中部山岳の高山にすむ最南限亜種のニホンライチョウ Lagopus mutus japonicusと 陸上に生息する動物は、陸続き・同環境であれば同種の動物は分布域を広げ、 2万年前の氷河期、雷鳥は日本と地続きだった大陸の北方から本州まで南下したが、 生物は環境の変化が起きれば、移動するか進化して絶滅をのがれます。 Lagopus mutusの意味
雷鳥の名の由来 明治43年 「保護鳥」に指定されて狩猟禁止 ニホンライチョウの生息数は、日本で3,000羽ほど。 雷鳥 (ライチョウ) の生活の写真ページへ 写真と詳しい説明を掲載しています。 出版・報道は、撮影地名・観察地名の明記は、やめましょう。 |
雷鳥が減ってゆくのは、環境が自然に変化する場合と、人による破壊です。
自然環境を大切にしなくてはならいことは、皆さんご存じです。
たとえば、「自然をまもろう」とか「雷鳥の保護にご協力してください」という言葉に
「わかった」と うなずかれることでしょう。
しかし、雷鳥に出会ったとき、あなたは、どうなさいますか・・・?
2,400メートル、あるいは、2,700メート以上の高山でも交通機関によって人は簡単に入れ、観光客にも雷鳥が見られます。
そのとき、雷鳥に出会ったら...
1. 立入禁止区域内に入ったり雷鳥を追うのは、やめましょう。
雷鳥を追いかけまわし立入禁止区域内に入り、撮影している心ない人を見かけます。
「わたし一人くらい」という身勝手な撮影はやめましょう。
チングルマという高山植物は、30年の歳月を経ても木の高さ10cmほど、幹周りがマッチの軸ほどの木です。
高山帯には、踏みつけに弱いお花ばたけがあります。
踏みつけて植生を破壊することは、そこに住む雷鳥の生活圏を破壊してしまいます。
また、親子の雷鳥を追って子どもの雷鳥がはぐれた場合、
天敵のオコジョ・キツネ・テン・ワシ・タカなどにやられて危険です。
2. 登山者や観光客の残飯やゴミは、必ず、持ち帰りましょう。
残飯に集まるキツネやカラスなどは、ヒナや卵を捕食します。
残飯やゴミは、そこに残さず、ひとり一人が必ずゴミを持ち帰りましょう。
3. 雷鳥に食べ物を与えないでください。
ニワトリの卵を雷鳥が食べて下界の病気が感染した場合、雷鳥には免疫がありません。
伝染し、たちまち死滅してしまいます。 雷鳥が自然の中で餌を探し、採餌することが自然です。
可愛さのあまりに食べ物を与えるのは、やめましょう。 餌を与えないほうが愛・親切になります。
4. どんなに可愛くてもペットの持ち込みは、やめましょう。
下界の病気が感染した場合、雷鳥には免疫がありません。 また、野生動物がおびえます。
5. 出版・報道は、撮影地名・観察地名の明記は、やめましょう。
現在、生物とその生息地域の環境を保護するために、雑誌、図鑑などで生息地名・撮影地名を記載していません。
その趣旨からも、雷鳥とともに特定の建造物や、借景にどこから撮ったことが判明できる山などを入れた写真を
公開しない配慮が必要です。
ライチョウの生息地・撮影地を明記して出版した本は、生物の保護に逆行した編集者の無神経さを宣伝。
雷鳥が子育ての時期に夏スキーヤーや観光客が雪渓やお花畑を独占し、野生の動物が精神的におびえる悪影響もあります。
立山、乗鞍岳、上高地・・・などで、花を摘んでいる人も見かけます。
枯れ葉一枚の持ち帰り、また、石ころの移動など、上高地では禁じられています。
花を折る、摘む、踏む・・・こういう人は、山に行く資格はありません。
カメラマンも立ち入り禁止区域内、抱卵・孵化時の巣には、絶対に入らないことです。
みなさんと同じ場所でいい写真を撮ってこそ、質の良いカメラマンです。
プロカメラマンの水越武さんの写真集「雷鳥」には、「シャッタ音で飛び立たせてしまった。」と、
それだけでのことでも、「雷鳥に気配りが欠けていた」という意味のことが書かれています。
立山で「日本の自然」雷鳥を撮影中の某テレビ局さんと水越武さんと一緒になったとき、
水越さんは、私の右隣でした。ライカで 静かに撮影していました。
ライチョウに限らず生物への思いやりがあるからこそ、ストロボを発光させたり、脅かすことなく、
常に生物への気配りをし、プロの技量で優しく撮影していました。
夜間、ライトを照射し、ストロボを使った撮影など、もってのほか・・自然を愛する人のすることではありません。
また、現在、生物の生息地域環境を保護するために、図鑑などで生息地名・撮影地名を記載していません。その趣旨からも、
雷鳥とともに特定の建造物や、借景にどこから撮ったことが判明できる山などを入れた写真を公開しない配慮が必要。
人が生物の生活に進入して邪魔をし、「撮らせてもらっている」という気持ちでの撮影を私は大切にしています。
このページをごらんになっていない方にも、何らかの方法で、これらのことが広く伝わり、
一人でも多くの方が、自然を大切にされることを願っています。
かけがえのない貴重な自然を次世代へ遺すために。
美しい自然を大切にして、自然を永遠の友にしましょう。
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