ウミガラス = オロロンチョウ
ウミガラスの鳴き声から、「オロロン鳥」と呼ばれているウミガラスは絶滅の危機 ついに、ウミガラスの孵化は2年連続でゼロ羽となった。 |
||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの特徴
種名: チドリ目/ウミスズメ科 ウミガラスの主な食べ物・捕食の仕方 |
||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの世界分布域 ウミガラスの日本分布域・生息数 ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い、絶滅危惧 1A類 (CR)。 |
||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの夏羽 頭部から頸部、背は焦げ茶色(光のあたり具合で黒く見える)で、胸部・腹部は白く、脇腹には黒褐色の横斑があり、目の後方には白線がある。 |
ウミガラスの冬羽・若鳥 顔が白く、目の後方に黒い線がある。 成鳥の冬羽と若鳥は似ているため、その識別は難しい。 |
|||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの生息地 非繁殖期は、海洋上で生活し、繁殖期は、断崖のある海岸、孤島、岩礁に集まる。 ウミガラスは海に面した断崖の岩棚に群れをつくって集団営巣します。 現在、日本でのウミガラスの観察は、好運に恵まれれば、海上から見ることが可能。 天売島のシンボル・赤岩 |
||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスは、天売島の中でも赤岩対岸(写真上)、屏風岩付近で営巣しているのみ。 屏風岩と赤岩対岸にはウミガラス(オロロンチョウ)のデコイ(模型)を設置し、 オロロン鳥を絶滅の危機から救おう、と環境省と共に努めています。 (ウミガラスは集団で生活する習性があるため、デコイを置いてウミガラスを呼び寄せる作戦) 画面に向かって左半分はデコイで、右半分が本物のウミガラス(7羽観察)です。 繁殖期は絶壁の岩棚にコロニーをつくり、 |
||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの求愛ディスプレイ
|
||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの求愛ディスプレイは、オス・メスが相互に「おじぎ」を行います 5月
|
||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの繁殖生態
|
ウミガラスの卵 産卵数、大きさ、形、抱卵、子育て、巣立ち 産卵数、1巣卵数 1卵(6月、産卵) 大きさ、長径 約85mm、短径 約55mm 卵殻の地色・模様、白っぽい地色・緑っぽい地色に、大小の黒褐色の斑点・線模様など様々。 形、洋ナシ型。 抱卵、雌雄交代で抱卵を行い、抱卵日数、30〜35日で孵化。 育雛、オスとメスが子育てをする。 巣立ち日数、孵化した雛は半早成性・半離巣性。孵化後21〜30日で巣立つ(8月、巣立ち)。 雛の体重は成鳥の25%しかないため飛べず、滑空して海洋上に出る。 卵の形が洋梨のような形をしている訳は |
|||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの巣立ち
右は成鳥、左は巣立ったウミガラスの若鳥。 約250グラムの若鳥は4年後、繁殖可能な成鳥となります。 |
||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの採食生態・水中飛翔
|
||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||
先端が鋭く尖った、ウミガラスの嘴 | ||||||||||||||||||||||||||||
ウミガラスの採食方法 海洋上を浮遊から海中に潜って魚を追う、潜水追跡型で捕食をします。 ウミガラスの水中飛翔 水中飛翔で捕食する瞬間 |
||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||
写真上 水中飛翔をして魚を捕らえる瞬間
|
||||||||||||||||||||||||||||
写真右 嘴に魚を捕らえた
|
||||||||||||||||||||||||||||
飛ぶのは不得手で、水中飛翔は得意なウミガラスと、飛ぶのは得意で、水中に潜ることができないウミネコ。 かれらの体の比較は次のとおり..... ウミガラスは、L440mm、W 730mm 翼長200-221mm 体重1,000gに対し、 ウミネコは、L470mm、W1,200mm 翼長340-390mm 体重 500-600g。 ウミガラスが潜水の名選手である訳は..... その潜水の名選手が、絶滅の危機に追い込まれた訳は、次ページのオロロン鳥 絶滅の危機 |
||||||||||||||||||||||||||||
BACK | NEXT オロロン鳥 絶滅の危機
|
|
Nature Photo Gallery = S.Ochi`s HomePage に掲載の写真・記事の無断転載を禁じます。
すべての著作権は、越智 伸二に帰属します。
Copyright(c) Shinji Ochi. No reproduction or republication without written permission.